DIC × 国際文化会館

アート・建築を起点とする、新たな協業の形。

メインビジュアル

© 1998 Kate Rothko Prizel & Christopher Rothko / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G4115

01 / CONCEPT

DIC×国際文化会館の協業意義

アートがビジネスと公益の双方にインパクトを生み出す。

企業であるDICと公益財団法人である国際文化会館の連携により、アートがビジネスと公益の双方にインパクトを生み出す新たな協業の形を国際社会に示し、貢献していきます。

DICはこれまで、卓越した戦後アメリカ美術を中心とする20世紀美術作品群と、それらと深く関連するヨーロッパや日本の美術作品を鑑賞できるDIC川村記念美術館を運営してきました。また今後は、「化学×アート」を軸に、化学メーカーとしての知見を活かして、美術品の修復活動支援を展開していきます。

戦後日本モダニズム建築の代表作である本館と、七代目小川治兵衛が作庭した名勝庭園を擁する国際文化会館は、都心にありながら緑豊かな環境に恵まれ、アートや文化、歴史が調和する唯一無二な空間です。設立以来、民間外交・国際文化交流のパイオニアとして、対話を促進するプログラムを提供してきました。

DIC×国際文化会館の協業

このたび、両者は、DIC 川村記念美術館に展示していたマーク・ロスコの<シーグラム壁画>7 点すべてを国際文化会館が建設する新西館に移し、建築ユニットSANAAが設計する常設展示室「ロスコ・ルーム」を開設します。

DICと国際文化会館は、新設する「ロスコ・ルーム」を共同運営し、アート・建築の力によって民間外交・国際文化交流を推進する公益プログラムの充実を図ってまいります。

  • DICが保有する作品群を文化資産として、次世代へ継承
  • 国際文化会館の「自然」と「建築」が融合された環境で、知的対話・文化交流の促進

02 / Rothko Room

建築ユニットSANAAによる「ロスコ・ルーム」デザイン構想の発表

新たに開設する「ロスコ・ルーム」のデザイン構想を発表しました。

ロスコ・ルーム イメージ

© 1998 Kate Rothko Prizel & Christopher Rothko / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G4115

03 / CULTURE NETWORK

ロスコ・チャペルとの連携

DICと国際文化会館は、1971年にアメリカ・ヒューストンに設立された無宗派の礼拝堂であり、内部にはマーク・ロスコが晩年に制作した14点の絵画が恒久設置されている「ロスコ・チャペル」と各々パートナーシップ提携を締結しました。

「ロスコ・チャペル」は、宗教・文化・国籍を超え、アートを媒介に内省、対話、和解を促す場として、国際的に高く評価されています。同チャペルはまた、アートを通じた社会変革や人権・平和をテーマとする活動拠点としても世界的に重要な役割を果たしています。

本パートナーシップ締結により、両者それぞれ、アメリカのマーク・ロスコの中核拠点であるロスコ・チャペルと連携し、海外との文化的ネットワークを形成します。

Representative Messages

代表者メッセージ

DIC株式会社 代表取締役 社長執行役員 グループCEO

池田 尚志

この度、国際文化会館およびロスコ・チャペルとの協業を本格的に始動できたことを、大変嬉しく思います。私たちは、アートの保存・公開・継承を基本理念としつつ、アートを起点とした様々な社会的価値の創出を目指してまいります。修復支援組織「IACC」は、化学メーカーとしての専門性を結集し文化資産の保全に貢献するだけでなく、長期的視点から社会や文化の発展に寄与する新しい技術やソリューションを生み出す場として運営してまいります。移設期間中においても、所蔵作品の鑑賞機会を広げ、多くの皆様にご覧いただけるよう取り組むとともに、私たちの活動についてより知っていただけるよう努めてまいります。

公益財団法人国際文化会館 理事長

近藤 正晃 ジェームス

いま世界では、国際秩序が揺らぎ、戦争と対立が人々の未来に重く影を落としています。こうした時代だからこそ、世界のリーダーが集い、偉大な芸術を前に立ち止まり、心を静め、人として向き合い、対話を通じて相互理解を深め、平和の可能性を探る空間の重要性は、かつてないほど高まっています。
日本の戦国時代、大名たちは茶室に集い、刀を外し、同じ器で茶を味わいながら、対話を通じて和平を模索しました。混迷の現代において、その役割を担うのがロスコ・チャペルとロスコ・ルームです。
国際文化会館は、ロスコ・チャペルと連携し、現代の「茶道外交」を通じて、アートの力で平和と対話を育む取り組みを進めてまいります。

Messages

関係者メッセージ

マーク・ロスコご遺族

Kate Rothko Prizel様 / Christopher Rothko様

DIC川村記念美術館とその象徴的なコレクションは、アート愛好家に長年愛されてきましたが、新たに東京に拠点を移しても、その価値観は受け継がれ、さらに多くの来館者が美を堪能できることでしょう。なかでも、ロスコを象徴する<シーグラム壁画>7点を展示するためのロスコ・ルームは魅力的な瞑想空間であり、新しい美術館で再現されることをとても喜んでおります。

ロスコ・チャペル プレジデント

アブドラ・アンテプリ 様

このパートナーシップは、貴重な文化資産を継承していく責任と、対話を通じて相互理解を育むという双方に共通する理念を体現する意義深いものです。マーク・ロスコのレガシーを守り伝えるとともに、思索と国際交流の新たな場を育んでいくにあたり、DICおよび国際文化会館と協働できることを大変光栄に存じます。アートを媒介として人々の相互理解と静かな瞑想を促し、社会との世代を超えた永続的な絆を育む未来を見据えてまいります。

Support Messages

応援メッセージ

ジャパン・ソサエティー(米)理事長 / 政治学博士

ジョシュア・ウォーカー 様

現在のように地政学的な緊張が高まり、国際交流が最も必要な時には、国家間の対話は逆にますます困難になってしまいます。そのような難しい環境下でも、アートは、共感を育み、人類をつなげる力を持っている。国際文化会館がDICとの協業を通じて文化外交に注力しようとしている事に感銘を受けると同時に、国際文化会館の戦略的なパートナーとして、ニューヨークと東京における芸術分野での協力を楽しみにしています。

大林組会長 / 大林財団理事長

大林 剛郎 様

現代社会において、企業は経済活動を超え、文化や芸術の振興を通じて豊かな未来を創造する責任を担っています。国際文化会館がDIC株式会社が保有するロスコ作品を展示するための「ロスコ・ルーム」を開設することは、まさにアートと社会の結びつきを深める素晴らしい取り組みです。世界的に著名なアーティストであるマーク・ロスコの代表作とも言えるこれらの作品群が、国際文化会館という民間外交・文化交流の場に展示されることで、新たな対話が生まれ、文化的な価値が一層広がり、さらには企業の新たな社会貢献の形を示してくれると期待しています。

森美術館 館長

片岡 真実 様

現代アートの発信地として発展してきた六本木に、マーク・ロスコの重要な作品を常設する場所が新設されることを大変嬉しく思います。若い頃に米国テキサス州ヒューストンにあるロスコチャペルを訪れ、荘厳な空気と融合した芸術体験は忘れられない思い出となりました。国際的な知的交流の拠点としての役割を長らく果たしてきた六本木の地に、国境や文化を越えた対話のための場が生まれることを心から待ち望んでいます。

寺田倉庫 代表取締役社長

寺田 航平 様

アートは人の心を大きく動かす力を持っています。私達はアート保管の世界から、アートのエコシステムの活性化やアートを活用したまちづくりを通して、アート業界の発展に向けた様々な課題解決や問題提起を行って参りました。ロスコの作品には、人の心に大きく働きかける精神性があり、それが国際文化会館がこれから創る知的空間と響き合うことで、新たな対話や創造的な発想が生まれ、日本の新しい未来の創造や、この場所自身が世界との架け橋となれる事を確信しております。

 

ライオネル・バーバー 様

国際文化会館で開設されるSANAA設計の「ロスコ・ルーム」は、アート・建築・自然が見事に融合し、世界中のアート愛好者が間違いなく訪れるべき目的地となるでしょう。芸術的な価値を超えて、この取り組みは、アートがどのように文化外交を促進し、未来の企業がどのようにして芸術を支援し続けるかを示すものとなるでしょう。

森美術館 理事長

森 京子 様

六本木は、世界的なアートの発信地として、多様な文化が交差する特別な場所です。この地に、DIC川村記念美術館からロスコ・ルームを迎える計画は、都市とアートの融合という観点でも意義深いものと確信しております。国際文化会館に世界的にも貴重なロスコの作品がまとまって展示されることは、訪れる方々に新たな感動や創造性をもたらし、森美術館と共に六本木の文化都心としての価値を一層高めていくことでしょう。この試みが、アートと社会の結びつきを強め、未来への豊かなビジョンを共有する場となることを心より期待しております。